VSTSでビルドしたXamarin.Androidアプリが起動しないとき

Visual Studio Team Services(VSTS)でXamarinの自動ビルドとかHockeyAppとかについて確認しているところですが、すぐにまとめられるネタが出てきたのでちょっと公開します。
(今回のネタはAndroidですが、りんごさん系は全くの初心者なこともあり、ハマリ続けてます(;´Д`))

Xamarinで簡単なアプリを作成して、とりあえずVisual StudioからAndroidエミュレータでちゃんと動くことを確認。→VSTSのビルド定義でビルド成功まで確認。→HockeyApp経由でアプリをインストールして起動したところ、一瞬画面が生成されたあとにアプリが終了。
再度エミュレータで実行してもちゃんと動作するし、VSから実機デバッグしても動作するという状態。Xamarin初心者(というか、スマホアプリ初心者)なのに・・・と頭を抱えてましたが、「Android Device Monitor」という便利な機能に出会いました。
トレース情報や、Thread/Heap/ネットワーク状態/システム情報/ファイル一覧などいろんな情報が確認できるデバッグツールなのですが、自分はエミュレータだけで動作するものだと思い込んでましたが、実機に対しても使えるツールです。

とりあえず、Device Montorを起動して、HockeyApp経由でインストールしたアプリを実機で実行してみました。 ※画面下側にトレースログが出力されるのですが、システム全体の情報が出力されるので、青枠のところにフィルタする単語(アプリ名とか)を入れないと収拾がつきません。

001

すると、赤い文字でこんな怪しいログが・・・。
Assembly ‘assemblies/[アプリ名].dll’ is located at a bad address 0xa16f6bb7

どうも、DLLをローデングするアドレスの調整がうまくできてないようです。「こんなの初心者の領域を完全に超えてるよ・・・」と思いながら、インターネット様のお力をお借りすると、「VSTSでのビルド時に、zipalignを有効にすればいい」とのこと。
VSTSのビルド定義で、APKファイルへの証明書埋め込みタスクで「Zipalign Option」枠に「Zipalign」があるので、有効にしてビルドを再実行です。

002

・・・今度はビルドがエラーに(;´Д`)

003

(ログ出力が化けてるのはご愛嬌ということで)

「ANDROID_HOME」が定義されていないということなので、環境変数にandroid sdkへのパス(64bitOSのデフォルトだと「C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk」)をセットして、VSTSのビルドエージェントを再起動(※コマンドプロンプトから起動している場合は、コマンドプロンプト自身も再起動しないと、変更した環境変数が反映されません)して、ビルドを再実行です。

・・・同じエラーが(;´Д`)
もう一度インターネット様のお力をお借りすると、「PATHに%ANDROID_HOME%\toolsが設定されていないとだめだよ」とのこと。「エラーメッセージおかしい!」と思いながらPATHに追加して、ビルドエージェント再起動→ビルド再実行すると、ようやく正常にビルド完了。
実機にインストールして起動すると、ちゃんと実行できるようになりました。

Xamarin.iOSでもいろいろハマってるので、後でVSTS+Xamarin+HockeyApp全体を通した環境構築の概要とかをまとめてみたいなと思います。(ハマってるところが解決できるのがいつになるかが怪しいので、まとめられる時期も不明です(;´Д`))

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