「ALM Advent Calender」4日目への参加記事になります。
「Microsoft Visual Studio Team Foundation Server 2012 Build Extensions」を使ってAntのBuild.xmlを記述するときに、ビルドに関する情報を使いたい時があります。
(ビルド時のフォルダとか、ビルド時に採番された番号など)
Antの中でechoを使って出力してもいいのですが、ビルド実行時のパラメータを変更することで簡単にログへ出力することができます。
事前にAntを実行するビルド定義を作成し、作成したビルド定義をVisual Studio Shellから実行する時にパラメータを一部変更します。
「パラメータ」タブを選択し、「ログの詳細度」から"Detailed"か"Diagnostic"を指定してから実行します。(ここで指定した内容は1回だけ適用されます)
ビルドが終了すると、ログにAnt実行時のコマンドラインが出力されます。
コマンドライン引数の中で、「-D」で指定されているものがTFSからAntに渡される情報になります。(-D[パラメータ名]=[値]という形式です)
使用例としては、「BuildNumber」をJarファイルのメタ情報として埋め込んでおけば、後でどのビルドで生成したものかが簡単に判別できます。
注意点ですが、残念ながらEclipse+Team Exploere Everywhere(TEE)からではこの手順が使えませんので、Visual Studio Shellから実行してください。
(Eclipseから実行した場合、「パラメータ」タブがありません。TEEを使用するためにVisual Studio Shellは必須ではありませんが、1環境に1台ぐらいはインストールしておいたほうが便利だと思います。)