VS2015/TFS2015が登場してしばらく経ちましたが、以前から気になることが1つあったのですが、ようやく確認できたのでメモ。
※この情報は、これを書いた2015/10/20時点の情報ですので、必ず最新の情報を確認するようにしてください。
以前のTFSでは、Visual Studioをインストールしない環境でOffice連携を使用する際はOffice Professionai+Team Explorer(無償)をインストールすれば使用できていましたが、VS2015/TFS2015では単体のTeam Explorerが提供されなくなっています。
→TFS2010以降のシステム要件や互換性が記述されているページ(Requirements and compatibility)にも、Visual Studio 2015版のTeam Explorerの記述はありません。
いろいろ調べてみましたが、結論はBrian Harryのブログに書いてある内容になります。
※というか、書いてあるのは認識していたのですが、ブログの記載内容が公式見解と思ってませんでしたよ
「Licensing and packaging changes for TFS 2015」の「Team Explorer」のところに記載されているのですが、「Team Explorer 2015の単体版は出す気ないから、VS2015の製品版とかTeam Explorer EverywhereとかWebポータル使ってねん」ということです。
となると、Office連携環境をどう作成すればいいか?ということになるのですが、現時点では「Team Explorer 2013を使う」ということになります。
ただし、TFS2015 Update1に合わせて、Office連携機能「だけ」をインストールするインストーラーが提供される予定です。
→こちらもBrian Harryのブログにあります。(TFS Office Integration Installer)
Visual Studio 2015 Update 1 CTP版と合わせて、英語版Office連携機能のインストーラーもRC版として公開されていて、ブログの記事にある「TFS Office Integration Installer」のリンクからダウンロードできます。
お試しで入れてみましたが、今までと何も変わらず使えます。
英語版ですが、日本語のTFSに接続して日本語データを取り出すこともできます。
なお、Visual Studio 2015 Expressを入れても機能的には連携できるのですが、ライセンス条項に「マイクロソフトへの登録を行わない場合は30日の試用期間後に実行を停止する」と記載されているので、登録をしたくないという人はライセンス的に使えないということになります。
→「Visual Studio 2015 Expressのライセンス条項」に試用版の記載があります。
また、Visual Studio Communityは、ライセンス的にTFSに接続することができないようなので使えません。
→「Visual Studio 2015製品の比較」のTeam Foundation Serverへの比較項目で、Communityに対しては何も印が付いていませんが、Visual Studio Onlineには一部付いています。通常TFS/VSOへの接続は接続先のURLが違うだけなので、機能的にTFSだけ接続できないということではなく、ライセンス的に接続できないという制約と思われます。
ちなみに、Visual Studio 2015 Professional以上を使う人は何の問題もなくOffice連携できます。