先日のTFSUGで、@ryuzeeさんが「これ超大事!」と言われてたので、購入しました。
しかし、地元(広島)で3軒ぐらい書店を回りましたが全くなく、出張先でさらに3軒ぐらい回ってようやく購入。
とても読みやすく、買った当日になんとか読み切りました。
最近「フィードバック重要」と洗脳されているので、「スクラムを実施したことない人間が読んだ感想」を書いてみました。
内容ですが、「基礎編」と「実践編」に分かれてます。
基礎編は、「スクラムはこんな感じでやるんですよ」という全体概要を説明した内容になっています。TFSUGで@ryuzeeさんが説明される内容に近いものですので、個人的にはすんなり読めました。
(「スクラムを1枚の図に書いたもの」の中に書かれている人物が書籍の人物に変更されているのは「細かいところまで凝ってるなぁ」と感じました)
実践編ですが、実際に主人公がスクラムでプロジェクトを進めていきながら、いろいろな問題に対処するというストーリー仕立てになっています。
こういうストーリー仕立てだと、自分のようなスクラムを実施したことがない人間でも簡単にイメージすることができるので、とてもわかりやすいです。
自分が読んだことのある書籍の中では、トム・デマルコの「デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則」が近いと思います。
それに加えて、問題点に対する対応について、必ず「目的」「理由」が記載されています。
よく「~しないといけない」とか「~したらいいです」とか書いてあると思いますが、「目的」「理由」がないと、単なる「作業」になってしまい、応用ができないなと思うことがあります。
しかし、この書籍ではちゃんと「目的」「理由」が書かれていますので、それをしっかり押さえれば「なんかやれそうかなぁ」と思える感じになります。
出てくる問題点も、著者の方々が実際に遭遇した内容をもとに書かれており、頭の中で「こんな問題がでたらどうするんだろう」と思ってたことがほぼ書かれていました。
多分ですが、「今からスクラムやります」とか「つい最近スクラムやり始めました」というチームに1冊あるととても助かる内容ではないかと思います。