MacやXcodeを知らないやつが始めるXamarinアプリ開発 – HockeyAppからのアプリ展開

今回はアプリ使用ユーザにどうやってアプリが展開されるかについて書いてみます。
最初に、ユーザをHockeyAppに登録する必要があります。
HockeyAppサイトから、「Users」タブにある「Invite User」ボタンをクリックします。
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招待するユーザ情報を入力する画面になるので、各項目を入力し「Save」ボタンをクリックすると、ユーザ情報が登録されます。
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・Email
 招待するユーザのメールアドレスですが、実行対象とする実機で受信できるアドレスが望ましいです。
・Role
 Deleloper/Member/Testerから選択します。
・User Tags
 ユーザをグルーピングするときに使います(「(optional)」がありませんが任意項目です)。
・Message(optional)
 ここに入力した内容が招待メールで展開されます。

ユーザ登録が完了するとユーザ一覧に追加されますが、対象ユーザが承認しない状態ではユーザ名の前に「Pending:」と表示されます。

次ですが、招待したユーザにこんなメールが届きます(PC)。
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「Show Invitation」ボタンをクリックすると、HockeyAppサイトへのログイン画面が表示されますのでログインします。
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ログイン後、「Accept」ボタンをクリックし承認します。
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承認すると、HockeyAppのダッシュボードへのリンク(「Dashboard」)が表示されるのでクリックして移動します。
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アプリ一覧が表示されるので、使用対象アプリをクリックします。
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アプリの概要が表示されるので、「Install」ボタンをクリックすると、アプリがインストールされます。
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こんな感じでアプリが使えるようになります。
なお、Androidでは関係ありませんが、iOSの場合Provisioning Profileに登録されていない実機ではアプリを起動できませんので、アプリ配布前に対象機器のUUIDを登録したProfileでアプリをビルドする必要があります。

次は、HockeyAppの機能を使うためにアプリに組み込むSDKの概要についてです。

MacやXcodeを知らないやつが始めるXamarinアプリ開発 – VSTSとHockeyAppの連携

VSTSとHockeyAppを連携させるためには、以下の3つの作業が必要です。
・HockeyAppでアクセス用Tokenを生成
・VSTSでHockeyAppアクセス用のサービスエンドポイント作成
・VSTSのビルド定義にHockeyAppタスクを追加

最初にHockeyAppアクセス用Tokenを生成します。
HockeyAppのサイトで、右上のアイコン部分をクリックし、「Account Settings」をクリックします。
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右側のメニューにある「API Tokens」をクリックすると、Tokenの生成画面になります。
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・App
 Tokenの対象とするアプリを選択します。"All Apps"を選択すると、すべてのアプリで使用できるTokenになります。
・Rights
 権限を選択します(選択肢はFull Access/Upload & Release/Upload Only/Read Onlyの4種類)。
 今回は実機転送まで行うので"Full Access"か"Upload & Release"を選択します。
・Name
 管理用の名称を入力します。
入力後、「Create」ボタンをクリックすると、下側の「Active API Tokens」に生成したTokenが追加されます。

次にHockeyAppにアクセスするためのサービスエンドポイントを追加します。
VSTSのサイトで、Settingsアイコン(歯車っぽいアイコン)から「Services」を選択します。
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画面左側にある「New Service Endpoint」から「HockeyApp」をクリックします。
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接続情報を入力する画面になるので、VSTS管理用の接続名(「Connection name」)と、先ほど生成したTokenを「API Token」に入力し、「OK」ボタンをクリックすると登録が完了します。
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最後にVSTSのビルド定義にタスクを追加します。
ビルドタスクの追加画面から「Deploy」-「HockeyApp」を追加します。
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次の項目がとりあえず設定しておく対象かなと思います(これだけ設定すれば動作します)。
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・HockeyApp Connection
 先ほど作成したサービスエンドポイント名称を選択します。
・App ID
 HockeyAppサイトでアプリを登録したときに表示されていたApp ID(32桁の16進数)を入力します。
・Binary File Path
 テンプレートから作成したビルド定義であれば、「Copy Files to」タスクで"$(Build.ArtifactStagingDirectory)"にバイナリファイルをコピー済のはずですので、ここでは"$(Build.ArtifactStagingDirectory)/**/*.ipa"としておきます。
・Publish
 ONにしておいて、HockeyAppからユーザがアプリをダウンロードできるようにします。
・Notify Users
 ONにしておくと、HockeyAppに登録したユーザに対してアプリのダウンロード通知メールが配信されます。
・Strategy
 ビルドを実行するたびに、HockeyApp側で管理しているビルド番号をインクリメントするかどうかを指定します。

ビルド定義を保存して実行すれば、HockeyAppのサイトにアプリケーションが転送されているはずです。
(「Latest Versions」の「Last Updated」にアプリケーションが登録された(=最終ビルドが実行された)時刻が出力されます)
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次は少し視点を変えて、テストユーザにどんな感じでがアプリを取得したり、バージョンアップ通知がくるかについてまとめます。

2016年ふりかえり

今年1年大変お世話になりました。もう少しで今年も終わりですので、ちょっとだけ振り返ってみました。

今年はいきなり出張先(仙台)で年越しをするという、ある意味定常運転状態からのスタートでしたが、コミュニティ関連にはあまり出れなかった感があります。
(というか、ここ数年で出張回数が減った+日程がギリギリでコミュニティに出るスケジュールが組めない(;´Д`))

そんな中で、「Xamarinすげー」ということで、ついにMacBook+iPhoneを購入してしまうという状態になり、少しは新しい技術に手が付けられたのはよかったと思ってます。

あと、ご縁があり、TFSUGとして書籍「アジャイルでやってみた。ウォーターフォールしか知らなかった僕らSIerのスクラム日記」を出させていただくことができました。
自分の力量不足でいろんな方にご迷惑をお掛けしました。改めてご尽力いただきありがとうございました。<m(__)m>

そして、今年もMVP Awardを受賞させていただくこともできました。こちらも皆様のおかげで受賞できたものと思っております。

来年は、VSVS+Xamarin系の情報整理が残ってるので、まずはそれを片付けて、そろそろAzureもやってみたいなと思います。

MacやXcodeを知らないやつが始めるXamarinアプリ開発 – HockeyAppとは

アプリの動作を実機で確認したい場合、個人レベルならVSから実機に接続してのリモートデバッグでも十分ですが、ある程度の規模で開発している場合(例えば、複数種類の実機で確認するなど)、実機展開に手間がかかったり、平行で確認するとなるとその台数分デバッグ環境が必要になります。
また、利用状況(「アプリがどんな環境で実行されているか」「利用者からフィードバックが欲しい」など)とか、アプリがクラッシュしたときのデバッグ情報が欲しいということもあります。
こういった内容をサポートしてくれるサービスとして、HockeyApp(https://www.hockeyapp.net/)というものがあります。
単体で利用することもできますが、VSTSのビルドと連携させることも可能です。
2つのアプリケーションまでは無料で利用できますので、個人でも気軽にお試しできます。

VSTSとの連携を行う前に、HockeyApp側にアプリ登録が必要になります。
初期画面(Dashboard)にある「New App」をクリックすると、アプリの登録画面が表示されます。
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ここにアプリのファイルをドロップすることで登録できるようになっていますが、今回はVSTSとの連携なので、一番下の「manually」部分をクリックします。

次の画面でアプリ情報を入力します。
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・Platform
 アプリの実行環境を選択します。
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・Release Type
 リリースの扱いを選択します。但し選択肢に「store」がありますが、さすがにここからはstoreに展開はできませんw。
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・Title
 HockeyApp内での表示名を入力します。
・Bundle Identifier
 ビルド時に指定するIdentifierですが、「証明書発行 その2」(http://blackssi.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/macxcodexamar-2.html)でBundle IDに指定した内容を入力します。
 (VSのプロジェクト設定だと、「iOS Application」にある「Identifier」の内容(青枠のところ)になります)
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すべて入力したら、「save」ボタンをクリックします。すると、登録アプリの概要を表示する画面に移ります。
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この画面に表示されている「App ID」(32桁の16進数:キー情報なので、ここでは消してます)をVSTSでHockeyAppとの連携で使用します。

続いてはVSTSとの連携についてです。

MacやXcodeを知らないやつが始めるXamarinアプリ開発 – VSTSビルド定義作成

Connect(); 2016でVisual Studio Mobile Centerが発表されたりとか、CLR/Hさんのセッション準備とかでちょっと間が空いてしまいましたが、今回はVSTSのビルド定義についてです(Visual Studio Mobile Centerについては一通りまとめた後で紹介したいと思っています)。
※画面/設定内容などは現時点のものになります(クラウド系怖い)。



早速ですが、VSTSのチームプロジェクト作成とかソースコードの登録については省略します。
なお、バージョン管理についてはGitのほうが良さそうです(外部サービスとの連携はGit対応が多いので)。
ビルド定義の作成ですが、テンプレートとしては「Xamarin.iOS」を使用します。

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ビルド定義作成の画面でビルドエージェントのデフォルトを指定するところがあります。

通常はAzure側で準備される「Hosted」を使用しますが、今回はMacに作成したエージェントを使用するので、エージェント環境構築時に作成したエージェントプール「localhost」を選択しておきます。

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「create」ボタンをクリックすると、ビルド定義の編集画面に変わります。

最初の「Xamarin component restore」タスクはXamarinのコンポーネントをエージェント環境にリストアするときに使用します。

NuGetで組み込み可能なコンポーネントのみでVSプロジェクトが構成されているのであればこのタスクを使用する必要はありません。

使用予定がなければ、右側の×ボタンで削除しても構いません。

※ビルド定義作成時点では、EnabledがOFFになっていますので、実行されません。

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「Build Xamarin.iOS solution」タスクでアプリのビルドが実行されます。

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詳細はこちら(https://www.visualstudio.com/en-us/docs/build/steps/build/xamarin-ios)を参照してください。

今回作成する定義の設定概要はこんな感じです。

・Solution

 VSのソリューションファイルを指定します。パス指定は「・・・」ボタンをクリックしたあとの選択画面で指定することもできます。

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・Create App Package

 実機転送で.IPAファイルを使用するのでONのままにしておきます。

 (デフォルトはON)

・Build for iOS Simulator

 実機転送するのでOFFのままにしておきます。

 (デフォルトはOFF)

・Override Using (Optional)

 署名証明書やProvisioning Profileを切り替えるときに指定します。今回は事前に作成したProvisioning Profileや署名証明書を指定するために「File Contents」を選択します。

・P12 Certificate File

 PKCS #12形式(.p12)の署名証明書ファイルを指定します。事前にバージョン管理システムに登録されている必要があります。

・P12 Password

 PKCS #12形式(.p12)の署名証明書ファイルを作成するときに指定したパスワードを入力しますが、パスワードが丸見えなのはよろしくないので、ビルド定義の変数として指定し、その値自体を秘密にしておくことができます。

 最初に変数名をこの項目に指定します。ここでは"$(P12_Password)"としておきます(カッコ内が変数名になります)。

 次にビルド定義画面の「Variables」タブをクリックします。

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 変数一覧が表示されるので、一番下にある「Add variable」をクリックすると、変数の入力行が追加されます。

 Nameに"P12_Password"を、Valueにパスワードを入力し、右側にある鍵マーク(青色の枠のところ)をクリックすると、Valueに入力した内容が「●」に変わります。

 もう一度鍵マークをクリックすると、Valueに入力した内容はクリアされるので、別の人が入力内容を見ようとしても見れないようになっています。

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・Provisioning Profile File

 Provisioning Profileのファイルを指定します。事前にバージョン管理システムに登録されている必要があります。

・Arguments

 詳しく確認はしていないのですが、ビルド時のプラットフォームとして「iPhone Simulator」が使われてしまったことがあったので、自分は念のために"/p:Platform=iPhone"を指定しています。



「Test **/*.ipa with Xamarin.UITest in Xamarin Test Cloud」タスクですが、Xamarin Test Cloudでテストを実行する際に使用します。

今は連携しないので使用しません(デフォルトはEnabledがOFFになっています)。



「Copy Files to: $(build.artifactstagingdirectory) 」タスクと「Publish Artifact:drop」タスクはデフォルトのままにします。



ビルド定義の設定が終わったら、「Save」で保存します。「Queue new build…」をクリックするとビルドが実行されます。



やっとVSTSでのビルドを実行するところまで来ました。次はMicrosoftが提供しているモバイルアプリの開発や運用を支援するためのサービス「HockeyApp」を使って、作成したアプリを実機展開したり、利用統計を取得することについて書いていきます。

※最初に書いたように、モバイルアプリ開発/運用支援サービスとしてVisual Studio Mobile Centerが発表されましたが、現時点ではPreviewなのと、基本的なところはVSTS+Xamarin Test Cloud+HockeyAppなので、このまま続けていきます。


MacやXcodeを知らないやつが始めるXamarinアプリ開発 – 証明書発行 その1.1

今更ですが、その1で説明予定だったPKCS #12形式(.p12)の証明書作成の内容が丸々抜けてました。<(_ _)>
早速ですが、抜けていた内容の説明です。
その1でダウンロードした証明書ファイル(.cer)をダブルクリックすると、Macに証明書情報が登録されます。
キーチェーンアクセスを開き、キーチェーンの種類から「ログイン」を、分類から「自分の証明書」を選択すると、ダブルクリックで登録した証明書が表示されているはずです(名前は作成した証明書の種類によって変わります)。
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その証明書にぶら下がっている秘密鍵を選択した状態で、メニューから「ファイル」-「書き出す…」をクリックします。
フォーマットから「個人情報交換(.p12)」を選択し、書き出すファイル名と場所を指定して「保存」ボタンをクリックします。
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証明書を保護するためのパスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックするとファイルが保存されます。
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この作業はMacで作業したほうが楽なはずです(証明書の操作なので、Windowsでもコマンドで対応できるはずなんですが)。
続きは「証明書発行 その2」になります。

CLR/H #103に参加してきました

毎年恒例ですが、CLR/Hさんのカソウ化イベントに参加してきました。
ありがたいことに、セッションも担当させていただきました。
(使用した資料に、各種サービスの画面を追加で張り付けたものをこちらに置いています)
今回は「Xamarinアプリ、作ったそのあと・・・」というタイトルで、
 ・iPhone用はMac持ってないからビルドできない
 ・いろんな機種でテストしたい
 ・クローズドベータとして展開したい
 ・クラッシュ時の情報がほしい
 ・利用統計が取りたい
といったことに対して使えるツールを超概要レベルでお話させてもらいました。
ザックリ言うと、
<現状(正式版)の範囲では>
 ・ビルドはmacOS上でXcode+VSTSのエージェント環境を作成
  ※当然、Mac上でXamarin Studioを使ってビルドすることもできます。
 ・高いけど、Xamarin Test Cloudを使えば複数の機種でテスト可能
 ・クローズドベータ/クラッシュ時の情報/利用統計はHockeyAppでまとめて管理
  ・アプリが更新されたときにHockeyAppからメールで通知され、メール中のインストール用リンクからインストール可能
   (スマホ実機をPCに接続する必要がない)
  ・クラッシュ時の情報や利用統計はSDKを組み込んでおけば簡単に取得可能。
   自分が個別に取得したい情報(どの画面がよく使用されるか?など)も簡単に取得できる
という感じですが、この前発表されたVisual Studio Mobile Center(現時点はプレビュー)だと、VSTS+Xamarin Test Cloud+HockeyAppが1つにまとまってる感じで、複雑な設定は気にせずに使えるようになっています。
<Visual Studio Mobile Centerでは>
 ・iOSのビルドにMac不要 ← 個人的には超重要!!
 ・テストもXamarin Test Cloudとほぼ同じ感覚で使用できる(はず) ← まだきれいに動かせてません<m(__)m>
 ・クローズドベータ/クラッシュ時の情報/利用統計は、ほぼHockeyAppと同じ使い方
但し、Visual Studio Mobile CenterではVSTSのRelease Managerのような承認フローがなかったり、VSTSのビルドだとタスクを組み合わせることで細かい制御ができていたところが対応できなかったりといった違いがありますので、利用場面によってどちらのサービスを使用するのかを考える必要があると思います。
今回の内容については、VSのXamarinアプリのテンプレートからデモ用アプリの作成やMac上でのVSTSエージェント環境の作成、各種サービスでの自動連係まで一通り実機確認していますが、細かい点になるといろいろ使いずらい点やうまく動かないものもあります。
→例えば、Visual Studio Mobile Centerのテストを動かすには、画面から連携情報を設定するのではなく、作成したアプリをコマンド(mobile center CLI)で登録する必要があります。
 しかも、コマンドを実行するには「node.jsが必要+NuGetのPackageが格納されているフォルダから実行する必要がある+コマンドの引数にテストプロジェクトのバイナリが格納されているフォルダの指定が必要」という、VSTSのビルドタスクの作りやすさはどこ行った!! という感じです。
ですが、これだけの内容を自作することは(コストメリットまで考慮すると)無理ですので、こういったサービスは使っていかないと損だなと実感しました。
(ビルドにMacが要らないのは大きいな・・・)

MacやXcodeを知らないやつが始めるXamarinアプリ開発 – VSTSエージェント環境作成

「開発ツールのインストール」からの続きです。
まず、macos用のパッケージマネージャーであるHomebrewをインストールします(Linuxのapt-getやyumのようなものです)。
Homebrewのページ(http://brew.sh/index_ja.html)にあるインストール用スクリプトを実行します。
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※sudoではインストールできないので、管理者ユーザが直接実行する必要があります(suで切り替えてもOK)。
あとはGitHubのvsts-Agentのサイトの「OSX System Pre-requistes」(https://github.com/Microsoft/vsts-agent/blob/master/docs/start/envosx.md)に沿ってOpenSSLとGitをインストールします。
なお、brewでOpenSSLをインストールしても、インストールした最新版のOpenSSL(これを書いている時点では1.0.2j)がパス指定なしでは使えません(古いOpenSSL(0.98zh)が参照されます)。
とりあえず、「ln -s /usr/local/Cellar/openssl/1.0.2j/bin/openssl /usr/local/bin/openssl」でリンクを作成するのと、「/etc/paths」に指定されているPATHの順序で「/usr/local/bin」を「/usr/bin」より前に変更することで使えるようになります。
VSTSのビルドエージェントをインストールする前に、1つ前準備が必要です。
エージェントからVSTSに接続するときの認証情報としてデフォルトではPersonal Access Tokens(PAT)を使用しますが、事前にTokenを生成しておきます。
管理者ユーザでVSTSのサイトにログインします。
ログインしたユーザのアイコン部分(右上に表示)にマウスポインタを重ねるとメニューが表示されるので、「Security」を選択します。
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画面左側にある「Personal access tokens」をクリックし、右側にある「Add」の部分をクリックします。
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作成するトークンに対する説明、有効期間(90 days/180 days/1 year)、接続するときのユーザ名を指定して、「Create Token」ボタンをクリックします。
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※「Authorized Scopes」で権限を制限することも可能ですが、ここでは「All scopes」で進めます。
次の画面でトークンが表示されるので、コピペして保存しておきます。
※この画面から移動してしまうと、二度と表示することはできません。
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続いて、ビルドエージェントを登録するためのpoolを作成します。VSTSでデフォルト作成されているプール(Hosted)でも構わないのですが、ここではローカルエージェントを別プールに追加するようにします。
VSTSのサイトで、メニューバー(?)にある歯車のアイコンをクリックし、「Agent queues」をクリックします。
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キュー管理画面左側の「All Queues」の上にある「Manage pools」をクリックします。
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左側の「All Pools」の上にある「New pool…」をクリックします。
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作成するプールの名称を入力して、「OK」ボタンをクリックします。
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最後に、VSTSビルドエージェントの設定です。
「Deploy an agent on OSX」(https://www.visualstudio.com/en-us/docs/build/admin/agents/v2-osx)に従って設定します。
手順では『VSTSのサイトで先ほどのプール管理画面から「Download agent」をクリックしてダウンロードしてね』とありますが、GitHub(https://github.com/Microsoft/vsts-agent/releases)のほうが最新なので(特にTFSの場合は)、そちらからダウンロードします。
※curlでダウンロードしようとすると、リダイレクト前と思われるHTMLがダウンロードされてしまうようです。wgetなら大丈夫でした。
解凍はサイトの手順通りにします。
起動する前に接続先の設定をします。
解凍先フォルダにある「config.sh」を実行します。(./config.sh)
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1.VSTSのリポジトリがTFVCの時にはTeam Explorer Everywhere(TEE)を使用するので、TEEのライセンス確認が入ります。
2.VSTSのアドレス(https://[].visualstudio.com)を入力します。
3.認証方法を入力します。EnterキーだけだとPersonal access tokens(PAT)が使われます。
4.PATのアクセストークンを入力します。
5.エージェントを登録するエージェントプール名を入力します。Enterキーだけだと’default’になりますが、先ほど別にプールを作成してますので、ここでは作成したプール名を入力します。
6.エージェントを登録するときのエージェント名を入力します(Enterキーだけだとホスト名になります)。
7.ビルド時に使用するワークフォルダ名を入力します(Enterキーだけだと’_work’になります)。
設定が終わったら、「./run.sh」でエージェントを起動します。正常に起動できれば、「Listening for Jobs」と出力されます。
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VSTSのサイトにも接続されている状態で表示されます(左側の帯が緑色になって、EnabledのチェックボックスがONの状態で表示されます)。
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[2016/11/12追記]
ビルド時に指定するキューの作成が抜けてました<(_ _)>
先ほどのキュー管理画面で「New queue…」をクリックします。
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作成するキューの名称を入力する画面になりますので、「Use an existing pool」を選択後、Pool nameから先ほど作成したプール名を選択して「OK」ボタンをクリックします。
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管理画面に作成したQueueが表示されます。
この手順だと、既にエージェントが接続されているので、EnableがONになっているはずです。
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この追加手順を見て気が付かれた方がいらっしゃると思いますが、実はプールとキューは同時に作成できます(;^ω^)
先ほどのキュー作成画面で「Create a new pool」を選択し、「Pool name」に名称を入力して作成すると、プールとキューが同時に作成されます。
※ビルドエージェントの接続は、この手順でプールが作成された後に行います。

ようやくビルド環境まで構築できました。次はビルド定義の作成に入りたいと思います(いつになったら実機展開できるんだろう・・・w)。

MacやXcodeを知らないやつが始めるXamarinアプリ開発 – 開発ツールインストール

証明書発行の次は、VSTSでXamarin.iOSをビルドするための環境を作成します。
まずは、VSTSのビルドエージェントを実行するためにユーザを作成しておき、以降の作業は作成したユーザで行います。
次に、開発ツールのXcodeとXamarin Studioをインストールします。
〇Xcode
App Storeからxcodeを検索してインストールします。
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インストール終了後一度起動すると、Lisence Agreementの確認画面が表示されるので、「Agree」ボタンをクリックします。
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すぐに起動するかと思いきや、「Installing Components…」と表示され、いろいろファイルが追加されるので待ちます。すると、ようやく初期画面が表示されるので、終了します。
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〇Xamarin Studio
ブラウザでXamarinのサイト(https://www.xamarin.com)に行き、「Pricing」をクリックすると、Xamarin Studio Communityのダウンロードリンクが表示されるので、クリックします。
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名前/メールアドレス/会社名を入力する画面が表示されるので、適宜入力してダウンロードボタンをクリックします。
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ダウンロードが終わったら、インストーラーを起動します。
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インストーラー起動画面中央の矢印部分をダブルクリックします。
(この画面って必要なんでしょうか・・・?)
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インストーラーが起動されるので、それなりに選択して進めます。
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インストールが完了したらXamarin Studioを起動し、メニューから「Xamarin Studio Community」-「更新の確認」を選択します。
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更新プログラムのダウンロード状況が表示されます(おそらく、何かしらのアップデートが存在してると思います)。
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ダウンロードがすべて完了すると、「再起動して更新プログラムをインストールする」ボタンが表示されるので、クリックします。
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Xamarin Studioの再起動が完了すればOKです。
ちなみに、この時点でVisual StidioからXamarin.iOSのビルドができる状態になっています。

MacやXcodeを知らないやつが始めるXamarinアプリ開発 – 証明書発行 その3

「証明書発行 その2」の続きで、デバイスの登録です。
デバイスを登録するためには、UDIDと呼ばれるIDが必要ですが、iTunesを使えば簡単に確認できます。
まず、MacbookにiPhoneを接続します。その後、iTuneを起動し、画面左上のiPhoneマークをクリックします。
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接続しているiPhoneの情報が表示されますので、「シリアル番号」の部分をクリックします。すると「シリアル番号」の部分が「UDID」に代わるので、文字列をコピーしておきます。
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ブラウザに戻り、左側のメニューから「Devices」-「All」をクリックし、タイトルの「iOS Certificates」の右側にある「+」をクリックします。
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今回は手持ちのiPhoneだけ使用するので、「Register Device」の「Name」に装置名を、「UDID」にiTunesで表示したUDIDを入力します。
(もう一つ「Regiester Multiple Devices」がありますが、こちらは複数のデバイス情報をファイルに保存しておき、まとめて登録するときに使用します。)
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入力が終わったら、ページ下側にある「Continue」ボタンをクリックします。
最後にProvisioning Profilesです。
左側のメニューから「Provisioning Profiles」-「All」をクリックし、タイトルの「iOS Provisioning Profiles」の右側にある「+」をクリックします。
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Developmentから端末の種類として「iOS App Development」を選択します。
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※Distributionという選択肢もありますが、これは正式版としてアプリケーションを配布するときに選択します。
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入力が終わったら、ページ下側にある「Continue」ボタンをクリックします。
次に、作成対象とするアプリケーションのApp IDを選択し、ページ下側にある「Continue」ボタンをクリックします。
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アプリケーション配布時に使用する証明書を選択し、ページ下側にある「Continue」ボタンをクリックします。
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配布対象のデバイスを選択し、ページ下側にある「Continue」ボタンをクリックします。
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作成したProfileに対する名前を入力し、ページ下側にある「Continue」ボタンをクリックします。
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作成したProfileを「Download」ボタンをクリックしてダウンロードします。
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いろいろ作成したファイルのうち、PKCS #12形式(.p12)の証明書とProvisioning ProfileをWindows端末にコピーします。
(VSTSのビルドタスクで使用します)
ようやく準備が整いました。次からはVSTSのビルド環境を作成していきます。