移行対象のVSSに対して、移行可能かどうかの分析と、VSSを使用したユーザ一覧を出力させます。
次に、VSS側ユーザ一覧を元に、VSS上で使用されていたユーザと、TFS上のユーザを結びつけるための準備をします。
○分析用設定ファイルの作成
VSS移行ツールであるVSSConverter.exeを使用して、VSS上で使用されていたユーザ名一覧をファイルに出力します。
概要については、MSDNサイト内の
「方法 : ソース管理の分析および移行の設定ファイルを作成する」
「VSS コンバータ設定ファイルのサンプル」
になります。
サンプルとしてはこんな感じです。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<SourceControlConverter>
<ConverterSpecificSetting>
<Source name="VSS">
<VSSDatabase name="[VSS DBファイルの格納フォルダ]"></VSSDatabase>
<UserMap name="[ユーザ一覧出力ファイル名(.xml)]"></UserMap>
</Source>
<ProjectMap>
<Project Source="$/"></Project>
</ProjectMap>
</ConverterSpecificSetting>
<Settings>
<Output file="[分析結果出力ファイル名(.xml)]"></Output>
</Settings>
</SourceControlConverter>
※設定ファイルの文字コードをUTF-8で保存しないと実行時に怒られます。
分析の時点では、TFSに関する情報は必要ありません。
○分析実行
Visual Studio コマンドプロンプト(2010)を管理者権限で起動します。
VSSConverterコマンドをAnalyzeオプションをつけて実行します。
VSSConverter analyze [分析用設定ファイル名]
全体的な分析結果については[分析結果出力ファイル名(.xml)]に、VSS内で使用されたユーザ一覧については[ユーザ一覧出力ファイル名(.xml)]に出力されます。
○TFSプロジェクト作成
移行先のTFSプロジェクトを作成します。
○TFSプロジェクトに対して利用ユーザを設定
VSS内で使用されたユーザの割り当て先となるユーザを、TFSプロジェクトに登録します。
○ユーザマッピング定義ファイル作成
分析時に作成されたユーザ一覧ファイルを元に、VSS側ユーザとTFS側ユーザのマッピング定義を作成します。
・変更前(分析時)
<UserMap From="VSSUser01" To="" />
<UserMap From="VSSUser02" To="" />
<UserMap From="VSSUser03" To="" />
・変更後
<UserMap From="VSSUser01" To="TFSUser01" />
<UserMap From="VSSUser02" To="TFSUser02" />
<UserMap From="VSSUser03" To="TFSUser03" />