作業項目の「残存作業」の気軽な使い方

今回は小ネタです。

TFSでは「作業項目」(他システムだと「チケット」「Issue」とかですかね)を登録・管理することができます。
VSSなどの純粋なバージョン管理システムから移行された方にはぜひ使ってほしい機能です。作業項目にリンクすることで、いろんな管理ができるようになります。
(「この作業項目で修正したソースファイルは?」など)

作業項目の中に「残存作業」という項目があります。
通常は、ウォーターフォール開発だと「作業見積時間」、アジャイル系だとチーム内で話し合った作業量(ベロシティ)を設定することになるかと思います。
(作業見積時間だと、単位は分・時間・日などプロジェクトで共通化されていればなんでもいいのですが、「時間」を設定すれば一番きれいに使えます。ベロシティを設定する場合は、単位なんてありません)
これを設定し、開発者が定期的に残存作業を更新していれば、TFSが持っているレポート機能で「バーンダウンチャート」を出力し、進捗度を簡単に捉えることができます。

ただ、「厳密な進捗管理は別管理なのでTFSで入力すると2重管理になる」といった理由がある場合、「残存作業」には何も入力しなくても作業項目は登録できるのですが、せっかくのレポート機能が生かせなくなります。

「ちょっともったいない」と感じた方、こんな使い方があります。
 ・作業項目作成時、「残存作業」に’1’をセットする
 ・開発者は残存作業は変更しない
 ・対象作業が完了した際は、「状態」を「作業完了」に変更する
こう使うことで、時間レベルでの残存作業管理ではなく、作業項目単位での残存作業管理となります。バーンダウンチャートは「どれだけの作業項目が消化できたか」という視点でのチャートになります。
また、「残存作業」は最初にセットするだけなので、開発者の負担が増えることはありません。
作業項目に対する作業量が一定量ではないので、「進捗管理はこれでバッチリ!」というわけにはいきませんが、進捗度合いを確認するきっかけには使えるかなと思います。

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