第5回TFSUGに参加してきました

いろいろ悩んだ末、またもや「自腹」で参加してきましたw
今回、過去最高の参加人数とのことで、会場はほぼ席が埋まってました。

個人的に気になった点についてつらつらと。

○前説(@tomohnさん)
 ・Visual Studio ALM MVPが空席からお2人に(@kaorun55さんと@libatyさん)
  おめでとうございます<(_ _)>
 ・TFSUG監修の書籍が発刊
  Amazonだとこちらで予約中の模様。

○TFS de アジャイルを書いたわけ(@libatyさん)
 ・資料はこちら
 ・「まるで軍隊とゲリラだな」
  この言葉がすぐにでてくる上司の方もすごい方なのではないかと。
 ・2点見積もり/実績値の把握用項目をScrumテンプレートに追加
  こんなカスタマイズをさらっとできるのはさすがMVPです。
  [2012/04/16更新]
  たぶん項目追加だけでなく、レポートも変更/追加されていると思われます。
  @libatyさんよりフォロー頂き、「レポートは日本語化だけ。追加項目の処理は作業項目クエリーの表示列を増やしてExcelに取り込んで集計しているだけ」とのことです。
  ご指摘ありがとうございます<(_ _)>
 ・とりあえずやってみる≠無計画

○アジャイル開発から継続的デリバリーへ(@shibao800さん)
 ・資料はこちら
 ・ワークショップを毎週半日程度実施
 ・リスクベースドテスト
 ・カナリヤリリース
  はじめてこの言葉を聞きました。
  イノベーター理論から、レビューアーとして有効な「イノベーター」「アーリーアダプタ」に対して先行リリースを実施し、フィードバックを得るためのリリースのようです。
  (新フィーチャーに対して実施/通常エンハンスは今まで通りのリリース)
 ・上記環境を自分が作成したのではなく、チームにイメージを示しただけ
  チームにAgileな思考回路が定着しているのと、相当な技術力があることを感じます。

今回も、心洗われるというか、いろいろスッキリとさせて頂ける内容でした。
資料にもありましたが、@libatyさんの次回作に期待していますw

Team Exolorer Everywhereのライセンス変更

昔、「Visual Studio Team Explorer Everywhere 2010のライセンス」というタイトルでライセンスについて書きました。
(MSDN Ultimateか、TEEライセンスが必要)

ところが、いつの間にか(2011年8月)ライセンス変更が実施されており、TEEはTFS CALを持っていれば無償で使用できる
ようになっていました。
個人的には、とってもとってもありがたいことです。
TFS 11 Expressの使用条件が満たせるところであれば、Java開発者でも完全無償でTFS環境が構築できます。

※正式には、TEEの紹介ページVS2010ライセンスホワイトペーパーで確認頂ければと思います。

Team Explorer Everywhere 11 Betaを入れてみました

ちょっと時間が空いたので、Windows 8 CP版にEclipse 3.7(Indigo)を入れた環境に、TEE11 Betaを入れてみました。

インストール方法は、TEE2010と変わりないので割愛します。

まずは、VS11とTEEのチームエクスプローラーを比較してみます。

Tee1101

「担当作業」と「PreEmptive Analytics」以外は同じ感じで表示されます。
担当作業がないのはちょっと残念でした。

「Work Items」に移動してみます。

Tee1102

意外と日本語で表示されますw
青丸で囲みましたが、「1つ前に戻る」という操作方法も踏襲されています。

次に、設定項目を見てみます。

Tee1103

「チームプロジェクト」では
 ・ソース管理
 ・ポータルの設定
が、「チームプロジェクトコレクション」では
 ・ソース管理
 ・プロセステンプレートマネージャー
が使えないみたいです。

これを見ている途中で、某エバから「TEEでは2010版のチームエクスプローラーも使えます」という神の声があり、表示してみるとまんま2010版でしたw。

Tee1104

「Feedback Reqests」があるので、接続先はTFS11ですw

これを表示する方法ですが、一時的にはメニューから「Window」-「Show View」-「Other…」を選択します。

Tee1105

ビュー一覧から「Team Foundation Server」内の「Team Explorer」を選択すると表示されます。

使用頻度が高い場合には、ちょっと設定すればもう少し簡単に表示できます。
TEE11のパースペクティブを表示している状態で、TFSのパースペクティブを右クリックして「Customize…」を選択します。

Tee1107

「Menu Visibility」タブ内の「Window」-「Show View」-「Team Explorer 2010」のチェックをONにします。

Tee1108

その後、Eclipseのメニューで「Window」-「Show View」のところに「Team Explorer 2010」が追加されていますので、これを選択すると2010版のチームエクスプローラーが表示できます。

TEE11もまだBetaですが、2010版のチームエクスプローラーも使えるので、今TEE2010を使用されている方は正式版が出た後ですぐに乗り換えても、今の運用にはまったく影響を与えず、かつTFS11にバージョンアップしたときにもすぐに対応できるというありがたい内容になっています。

VS11+TFS11(Beta)でのコードレビュー機能

VS11の右側に表示される「コードレビューの要求」、どう使うのかちょっと見てみました。
今回の環境は、レビュー依頼者が「DTFSUser01」、レビューアーが「DTFSUser02」で作業しています。

まずはレビュー依頼者側の作業からです。
ソースコードを修正後、「コードレビューの要求」を押します。

Tfs11cr01

レビューアーの指定、依頼タイトル/メモなどを入力し、「要求の送信」を押します。

Tfs11cr02

すると、TFSにレビュー要求が発行されます。
(内部的には作業項目として登録されています)

Tfs11cr03

今度はレビューアー側の作業になります。
レビューアー側の「担当作業」に、発行されたレビュー要求が表示されます。

Tfs11cr05

要求レコード(「DTFSUser01:13 – 表示内容変更」)をダブルクリックすると、コードレビューに関連する内容が表示されます。(チームエクスプローラーの表示内容が作業項目に合わせて変わるのがVS11のいいところですね)

Tfs11cr06

コードレビューですので、まずは修正されたソースを見てみます。
修正されたソースファイル(今回は「ListFile.cs」)が表示されていますので、右側のチェックボックスをONにします。(というか、これボタンでは??)
すると、修正前後のソースコードが表示されます。

Tfs11cr07

修正部分に対して個別コメントを追加できます。

Tfs11cr08


Tfs11cr09

また、全体的なコメントも入れられます。(元々のコメントに対して「返信」をします)

Tfs11cr09_2


Tfs11cr11

最後に、レビュー評価を指定します。

Tfs11cr12

これで、レビューアー側の作業は終了です。
依頼者側に戻ると、レビュー要求が完了していることがわかります。

Tfs11cr13

このソースコードをチェックインするときに、レビュー結果を関連作業項目として関連付けできます。

Tfs11cr14

VS2010+TFS2010のときには、「コードレビューしました」しか管理できない状態でしたが、VS11+TFS11ではレビュー作業そのものがVS IDEの中で簡単に実施できるところまで拡張されていました。
これでコードレビューが促進されると、レビューアーが大変になるかもしれませんw

あと、「コードレビューしないとチェックインできない」設定が簡単に行えればいいのですが、ちょっと見つけれていません。

第27回 ヒーロー島勉強会に参加させて頂きました

今回はMS安納さんのセッションとPowerShell MVPの牟田口さんによるPowerShellハンズオンというPowerShell Dayでした。

安納さんのセッションでPowerShellの概要を説明して頂き、牟田口さんのハンズオンで実践できるという、とてもありがたい内容でした。
さらに、Windows8に搭載されるPowerShell3.0のお話も聞くことができるという、1粒でいくつ美味しいんですかという感じですw

個人的には、
 ・PowerShellがバックグラウンドジョブとして実行できること
 ・リモートセッションを使ってほかのマシンで実行できること
について聞けたのがよかったです。
あと、3.0ではWF対応とのことで、TFSのWFにも使えるのか?とか考えたりもしています。

やはり、時代はPowerShellに移ってますw

VS11(Beta)でのMSTestとNUnitの共存

ネット上で、VS11はMSTestに加えNUnitとxUnitがサポートされるとありました。
どんな感じで使えるのかなと思ってましたが、(良い意味で)とんでもない感じでした。

なんと、1つのテストクラスでMSTest用メソッドとNUnit用メソッドが共存できました。
最初は、別々のクラスにしていましたが、TDD.NETなどで有名な@biacさんよりサンプルソースを見せて頂き、自分のテスト用プログラムに適用した結果がこれです。w



Tfs11testall3

TestMethod1とTestMethod2がMSTestだけのクラス
TestMethod3がNUnitだけのクラス
TestMethod4とTestMethod5が混在クラス(ソースは画像に表示されているもの)

ここまでできるとは思ってませんでしたw
しかし、@biacさんも言われてましたが、混在させるのは後でわけがわからなくなると思いますので、クラス単位でコントロールするのが現実的かと。

ちなみに、NUnit用に「NUnit Test Adapter」をインストールする必要がありますが、NuGetで簡単にインストールできます。

TFS2010とTFS11(Beta)の比較 その3:作業項目クエリー(CMMI)

今度は、CMMIテンプレートで作成したプロジェクトで、標準で作成される作業項目クエリーの一覧を比較してみます。

左から、TFS2010、TFS11、TFS11 Expressで作成したプロジェクトの作業項目クエリー一覧です。

Cmmilist

「Feedback Requests」以外は変わりませんw

今TFS2010を使っている方は、慌ててバージョンアップする必要はなさそうです。
といいながら、いつかはバージョンアップすることになるので、
 ・インプレースアップグレードがどれだけ簡単にできるか
 ・DBはTFS2010で作成したものを使用し、アプリケーション層はTFS11といった使い方ができるか
とかも期待したいなという感じです。

見てみたいネタとして、Web画面の大幅変更とか、作業項目にコードレビュー関連が追加されたりとか、VS11のチームエクスプローラーが全然違ったりとかあるので、引き続き確認していきたいです。

TFS2010とTFS11(Beta)の比較 その2:作業項目クエリー(Agile)

TFS2010とTFS11で、標準で作成される作業項目クエリーの一覧を比較してみます。
今回はAgileテンプレートで作成したプロジェクトです。

左から、TFS2010、TFS11、TFS11 Expressで作成したプロジェクトの作業項目クエリー一覧です。(全部を見るのは、VS2010のほうが簡単です^ ^;)

Agilelist

見たところ同じような感じですが、
 ・TFS11/Expressでは「Feedback Requests」が追加されている
 ・TFS2010では「イテレーション1」「イテレーション2」と表示されるが、TFS11/Expressでは「現在のイテレーション」と表示される
  より「今の作業に注目」する方向で表示が変更されているのかと思われます。
  ※Web管理画面で「イテレーション」を見ると、今まで通り「イテレーション1」といった項目で表示されます。
といったところが変更されています。

TFS11 Expressでもクエリーが変わらないのはうれしい限りです。

次は、CMMIテンプレートで作成したプロジェクトを比較してみます。

TFS2010とTFS11(Beta)の比較 その1:サーバ機能

概要レベルですが、TFS2010とTFS11とTFS11 Expressでどのぐらい違うのか見てみました。
※TFS11, TFS11 ExpressはBeta版です

まずは、サーバにセットアップされる機能を見てみます。
左から、TFS2010、TFS11、TFS11 Expressの管理コンソールに表示される管理項目リストです。


Serverlist

(TFS2010に「Team Foundation Backups」はTFS Power Toolsで追加しているものなので無視してください)

TFS2010とTFS11での違いは、「Additional Tools and Components」ぐらいでほぼ変わりません。
TFS11 Expressですが、さすがに無償版だけあって機能が限定されています。
SQL Server Expressを使用するのでレポートが使えませんし、SharePoint関連も入りません。

個人的な希望として、Expressでもレポートは欲しかったですね。
Expressは5ユーザ以下は無償のようなので、対象規模は小規模プロジェクトと思われますが、小規模であれば情報整理にも手間をかけたくはないはずで、レポート機能の恩恵は相当なものと思われます。
※SQL Server Express with Advanced Servicesを事前にインストールすれば使えるのかな??
Office連携は使えそうなので、Excelでデータ抽出すれば対応はできそうです。
(Excelで作業項目の抽出はできました)

次は、プロセステンプレート別に標準で提供される作業項目クエリーを確認してみようかと思います。

TFS11 Express(Beta版)インストール その2

前回のインストールの続きです。

構成ウィザードに従って構成します。

Tfs11expinst08_2


Tfs11expinst09


Tfs11expinst11


Tfs11expinst12


Tfs11expinst13


Tfs11expinst14


Tfs11expinst15


Tfs11expinst16


Tfs11expinst17

Expressなので、対象規模を考えるとセキュリティもあまり気にせずにデフォルトのまま構成してもよいかと思います。(そもそもデフォルト構成以外の選択がほぼありません)
   

驚愕なのは、インストール開始から構成完了までの作業時間です。
自分の環境では、インストールで約20分、構成ウィザードは約3分で完了しましたw
(別環境でTFS11 Betaの標準構成も作成中ですが、SQL Serverからインストールすると結構時間がかかります)
このお手軽感はよだれものですw

TFS11 Expressの機能チェックはこれからです。もう少しお待ちください<(_ _)>